良いシュートに必要な要素はたくさんあります。例えば、”肘を開かない”、”手首は90°に返す”、”膝をしっかり曲げて打つ” など。ただ私は、シュート練習をする時に常に意識すべきことは ”軽く打つ” だと考えています。
抽象的だと思われるでしょうが良いシュートは細かい部分では異なっていることが多く、その代わり抽象的な部分で良いシュートは共通しています。
NBAでシュートが上手い選手を見くらべても全員同じシュートフォームではありませんが、共通してクイックモーションでシュートは高確率です。つまり細かい部分はさほど重要ではなく、全体として共通している部分をまねた方が良いです。その共通した要素とは ”軽く打つ” です。
変わったシュートフォームといえば、
レジーミラー(Reggie Miller)です。
教科書通りのシュートフォームではありませんが、以下のシューティング動画で軽い感じでシュートを放っているのが印象的でした。
どうでしょうか?小さいジャンプで力感のないシュートです。
みなさんはシュートを打つときに変に力んでいませんか?特に3Pシュートでは遠いと感じてしまい力んでしまう人は多いと思います。シュートを打つ時に力んでしまうと ”横に大きくブレる”、”タメが大きくなりブロックされる” といったことが生じやすいです。
また、シュートが届かないのは筋力不足によるものだと考えてウェイトトレーニングに励む人もいますが、本当の問題は筋力不足よりボールに上手く力が伝わらない体の使い方です。軽くシュートを打つには、各身体の部位を上手く連動させて動かす必要があります。それは筋力トレーニングではできるようにはなりません。
身体の動きを意識しながらシュートを打ち、少しずつ身体の各部位の動くタイミングを修正していくことでボールに上手く力が伝わるようになっていきます。最終的には考えないでも勝手に身体が動くレベルまで練習を反復し落とし込んでいきます。
ステファン・カリーはよく「マッスルメモリー」と言っています。直訳すると「筋肉記憶」。つまり最終的には考えて動いているレベルではいけないということです。
シュート練習をする時は常に ”軽く打つ” ことを意識してください。無理に遠い距離から力んでシュートは打たない方が良いです。悪いシュートモーションが記憶されてしまい、修正がより困難になっていきます。カリーもシュートフォームを修正した高校2年生の夏は1ヶ月間ペイントエリアの外からシュートを打たなかったと言っています。
まずは近い距離から軽くシュートを打つ練習から始めてみてください。前回記事でも触れたように5本中4本は決めれるようになってから距離を伸ばしていくと良いと思います。