シュート時のセットポイントの位置について考えていきます。
多くの場合セットポイントの位置は
1.頭上
2.おでこ
3.顔
4.顎
のいずれかであると思います。
一般的にはおでこの辺りにセットするのがいいと言われることが多い印象です。セットポイントが高いほどブロックされづらいため良いと考えられています。
しかし私はセットポイントの位置は、人それぞれ最適な位置が違うと考えています。なので全員が同じ位置にセットする必要はありません。
NBA選手でもそれぞれ違う位置にボールをセットしています。
1.頭上がセットポイント
ダーク・ノビツキー。
2.おでこがセットポイント
クレイ・トンプソン。
3.顔の前がセットポイント
スティーブ・ナッシュ。
4.顎がセットポイント
ジェフ・ティーグ。
このようにNBA選手でも十人十色ですが、どのNBA選手も抜群のシュート力です。
大学生の頃ロサンゼルスで、レイカーズ対サンズの試合を生観戦したことがあり試合前のアップからずっと見ていました。当時在籍していたサンズのナッシュが3Pをトップ、両45°、両コーナーから各10本ずつくらい打っていて、外れたのは3本くらいです。当時その凄さに衝撃を受けました。もちろん試合でも高確率でスリーを決めています。
ナッシュはセットポイントが低い選手です。しかしキャリアを通じての3P確率は .428で、4割を超えています。それもエースでマークが厳しい中での成績。おそらくナッシュは低いセットポイントが一番効率よくボールに力を伝えることができると感じたので、自然と低い位置になったと思います。
一般的に低いセットポイントのシュートが小学生シュートと言われ、否定的に扱われている印象があります。私も低いセットポイントにした時、先輩に直すように言われましたが現在たどりついたセットポイントの位置はナッシュと同じ位の高さです。この位置が自分にとって一番合っていると感じています。
高確率でシュートを決められ身体もスムーズに動くのであれば、低いセットポイントでも気にしないでください。無理に高いセットポイントにこだわる必要はありません。反対に高いセットポイントで効率よくボールに力が伝わるならそのままで良いです。
結局はその人が効率よくボールに力を伝えられ、身体がスムーズに動くことが大切です。実際に色々な位置を試して、自分の身体で感じて判断してください。ひとつの正解があるものではないので、自分にとって最適なセットポイントの位置を見つけましょう。