セットポイントを低くする試み 「ポール・ジョージの変化 」

基本的にセットポイントの位置はその人に合っていればどこでもいいと考えています。しかしおおよその目安はあります。それはセットポイントの位置で、シューティングアームの上腕を床と平行にすることです。この位置がボールに最も力を伝えやすいと感じています。

現役NBA選手のポール・ジョージがペイサーズにいた時のセットポイント位置は頭上となっており、上腕は床と平行より高くなっています。(体幹と上腕がなす角度が90°以上)

あるオフシーズン中、アメリカ代表の紅白戦で下腿骨折をしてしまい、ほぼシーズンを全休してしまう出来事がありました。これを境にポール・ジョージのセットポイントの位置が変化します。

復帰後の試合を観ていたらポール・ジョージのセットポイントが以前より低くなっていることに気がつきました。現在のセットポイントではボールがおでこの前に位置しており、上腕の角度は床と平行の関係になっています。

現在のポール・ジョージのシュートは以前よりリリースが速くなり、シュート全体もリラックスして打っている印象を受けます。これはセットポイントの位置を変更したことにより、ボールに効率よく力が伝わり無駄な力みがとれたからではないかと考えられます。

シュート成功率も

シュートフォーム変更前 → .352

シュートフォーム変更後 → .389

このように上がっています。サンダーに移籍した17-18シーズンは .401 で4割を超えています。(6試合しか出ていないシーズンは除いています。)

他にも、床と上腕が平行のセットポイントしているシューターは多く、例えば

ステファン・カリー

クレイ・トンプソン

カイリー・アービング

この3人はシュートフォームはそれぞれ違いますが、セットポイントは近い位置どりです。

ポールジョージのようにセットポイントを低くしたことによってシュートが改善されることもあります。現在ボールに上手く力が伝わらずシュートが届かず力んでしまうのであれば、セットポイントを低くしてみるのも一つの手段です。

シュートフォームは変えてみた後、一時的に下手になります。今までとは違う運動回路を使うようになるからです。なので10本程度しか打っていないのに、上手くいかないと判断しないで下さい。自分に合うかどうか判断するにはせめて50本は打ちましょう。それでもしっくりこないようであれば無理にこだわる必要はありません。

目近の成果にとらわれず、長期的な成長を描けるように努力することが大切です。