ハーデンのドライブ 「緩急」

ジェームス・ハーデンはNBAでもトップクラスのドライブの持ち主。周りのNBA選手にも「ハーデンがダンスを踊り始めたら誰も止められない」と言われるように独特のリズムがあるドリブルをします。その独特のリズムは ”緩急” があることで生まれています。

私が履いているハーデンモデルのバッシュのプロモーションビデオが、ハーデンのドライブをわかりやすく伝えているので紹介します。

Control Pace.(スピードをコントロールしろ)

Change Direction Faster.(素早く切り返せ)

ハーデンは爆発的なスピードでディフェンスを抜き去るタイプではありません。それほど速くないのになぜか抜かれてしまう。そんなドライブをします。

そのベースとなっている要素が “緩急” です。例えば50のスピードから100まで上げたら、その差は50。0のスピードから80まで上げたら、その差は80。ディフェンスが感じるスピードは後者の方が差が大きいので速く感じます。

さらに80のスピードは全力ではないので、周りを見る余裕がある状態です。だからハーデンは逆サイドのコーナーへアシストができるのではないかと思います。

ハーデンはスピードをコントロールしてゆったりとしたところから、一気にスピードアップしてディフェンスの虚を衝いて抜くのが上手い選手です。その秘訣はトップスピードではなく、それ以前の ”緩み” にあります。できるだけ身体を緩ませてトップスピードとの差を大きく見せています。

そして問題は、身体を緩ませることがほとんどのプレーヤーができないことです。なぜ緩ませることができないかというとウエイトトレーニングをやりすぎているからです。ウエイトトレーニングをやると筋肉を緊張させすぎてしまい、身体が緩みづらくなります。

他の理由としては、緩むという言葉は日本人にとって否定的な言葉だからです。日本のスポーツ文化では体の緩みも気の緩みとして捉えられるます。なので身体を緩ませるという発想自体が生まれずらい環境です。

相手に動きを速く見せるにはトップスピードをあげるだけでなく、ゆったりとしたところから一気にギアをあげる。そんな身体の使い方を追求することです。