本当の「選手のために」とは

http://number.bunshun.jp/articles/-/831044?page=2

日本にはスポーツの教え方がない?大学生が作った「指導法の勉強会」

最近日大アメフト部の悪質タックル問題が社会問題化しました。以前から私はアメフトに限らず日本のスポーツ界に蔓延する指導者絶対主義の指導法に違和感を覚えていました。また小学生の頃から勝つことにこだわり過ぎた育成にも疑問があります。

この記事の中で紹介されている「NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ」代表の小林さん自身がラグビーのコーチングを始めようとした時に指導法がわからず困惑し、結局わからないまま自分が今まで受けてきた指導者が指示を多く出すやり方を繰り返してしまったそうです。

自分ではこうしたらいいと思っているのに実行に移せない。実行に移すどころか監督・コーチと相談することもできないといった状況は日本のスポーツ現場で多いと思います。実際私自身もそうでした。コーチにドリブルするなと言われたらドリブルをやめる。ボールをもらったらシュートからと言われたら、必ずシュートから。目の前の状況を判断することなくプレーしていました。いくらコーチにドリブルするなと言われていても、状況によってはドリブルした方がいい場合もあります。

一番大切なことはその場の状況に合わせた判断を選手自身が行うということです。その判断を繰り返し行うことで、その選手が次のステージにいった時に活躍できるベースができあがります。

記事でも触れられていましたが、日本の大会はほとんどトーナメント形式であることが選手の成長を妨げています。トーナメント形式は勝たなければ次の試合もなくなるので、目先の勝ちにこだわり過ぎてしまいます。育成年代であればより多くの選手に出場機会を与えた方がいいのに、勝つことを優先すればスタメンとあと2〜3人しか出場機会はないでしょう。

理想はリーグ戦形式で大会を行って負けても次の試合があるという状況が望ましいです。目先の勝ちに必要以上にこだわらなくても済むので、より多くの選手を起用できます。負けた試合の修正も短期間のうちに実践することができます。実際に海外のスポーツ大会はバスケに限らずリーグ戦形式で行われていると聞いています。

トーナメント形式は強豪チームが勝ち進み、経験できる試合数も増加します。弱小チームは1回戦敗退だと1試合でその大会を終えてしまいます。ご存知の通り試合経験の差は実力の差を生みます。このやり方では弱小チームはずっと弱小チームのままです。

育成年代で求められることは選手個人の可能性を最大限に広げることだと思います。育成年代で目先の勝ちにこだわり過ぎてはいけません。選手一人一人が自分自身で考えてプレーできる土壌づくり重要です。残念ながら多くの日本のスポーツ現場ではいまだに指導者が主体です。選手主体の新しい指導の流れが日本にも浸透することを期待しています。