フルスピードのドライブを仕掛けたのに、思いっきりDFの正面にぶつかってしまう。
そんな経験みなさんもあると思います。
今回は、ドライブでDFを抜くための秘訣を紹介していきたいと思います。
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ドライブはスピードだけでは抜けない
ドライブでズバズバDFを抜ける人って、めちゃくちゃ速いイメージがあると思います。
確かに一瞬のスピードがドライブには重要なのですが、それだけではDFを抜くことはできません。
NBAでもハーデンやカリー、ナッシュなどスピードがなくてもドライブを得意としている選手は多くいます。
スピードに頼らずにDFを抜く秘訣を紹介します。
1.DFの脇を狙う
今まで見てきた中で、ドライブを仕掛けた時に「DFの正面に向かっている」というケースが多いです。
もちろん本人はそういった意識はないと思いますが、実際にはそうなっている人が多いです。
そしてフルスピードで仕掛けているので止まることができないので、チャージングをコールされてしまいます。
DFは基本的にゴールとOFの間にいるので、ゴールに直線で向かおうとするとDFにぶつかってしまいます。
なので、日本の部活でよく教えられている「DFを縦に抜け!」というのは基本的に難しいのです。
では、どういった意識でドライブを仕掛けるといいのかと言うと
「DFの脇を狙う」意識を持つことです。

DFの脇とはこの赤い円のあたりのことです。
この赤い円に向かってドライブを仕掛けることで、DFはコースに入ることが難しくなります。
DFはこの脇にOFに潜り込まれると、上体が起き上がってしまいOFについていくことができません。感覚としては、懐に入り込まれたように感じます。
脇に飛び込むためにはOFは低い姿勢を作らないといけないのですが、それを次に解説していきます。
2.股関節をたたむ
OFの脇に飛び込むためには低い姿勢を作る必要があります。
しかし、一般的に言われている低い姿勢のイメージでは上手くいきません。
ここで言う一般的なイメージとは「腰を落とす」や「膝を深く曲げる」です。
私が推奨するドライブ時の姿勢作りのポイントは
「股関節をたたむ」です。

ウェイドの左手が当たっている場所が、ちょうどハーデンの右股関節です。
右股関節を大きく曲げることで、ウェイドより低い姿勢を作っています。
オレンジの線はウェイドの腰の高さ(ウェストライン)を表しています。
ハーデンの腰の高さはウェイドとほとんど同じです。
このことからも、一般的に言われている「腰を低くする」は適切な表現ではないように感じます。
腰の位置は低くすると、"踏ん張る動き"の要素が強くなるので動きがスローになってしまいます。
よって、OFの脇に潜り込むには「股関節を畳んで、上体を前方に倒す姿勢」を意識すると良いと思います。
正しいイメージを持つと、動きは変わる
フルスピードで無理やり抜こうとすれば、たまには抜けるかもしれませんが必然的にミスも多くなり、体力も消耗します。
しっかりとDFの脇を狙い、股関節をたたむことでDFはかなり守りずらくなります。
重要なのは、そのことをまず"正しく知る"ということです。
知らずにがむしゃらにやっていてはいつまで経っても同じことの繰り返しです。
ぜひ、正しいイメージを持って動作の改善に取り組んでみて下さい。